いわき鳴き砂を守る会

                                                  いわき鳴き砂を守る会の歩み
   平成5年5月から平成6年3月までの約1年間、いわき市が生涯学習の場として設立した「いわき市シルバーにこにこ学園選考過程いわきの伝承コース」で、9名の受講生が自主的に「環境と鳴き砂」をテーマに選定し、講師の大塚一二先生のきめ細かなご指導のもとに、市内の勿来関田海岸から久ノ浜まで、約60kmにわたるいわき市海岸10か所の地点で海砂を採取し、生活排水、ごみの不法投棄、海岸の開発などが、鳴き砂の減少に起因することを調査の結果確認、研究レポート「いわきの鳴き砂について」を取りまとめたことが動機となった。
   平成8年7月「福島県鳴き砂研究会」を7名の会員により、「鳴き砂並びに、その保全について研究すること」などを目的として設立し、初代会長に松川源吾氏が就任した。
   平成11年9月、会の事業として海岸のクリーン奉仕と鳴き砂の保全、砂絵の研究などで福島県・福島県長寿社会推進機構から「いきいきライフ賞」を受賞した。
   平成9年から平成13年に、いわき市から以北の県境までの約100kmの海岸を調査、請戸浜のみ洗浄後の海砂が「鳴き砂」として残置を確認した。
   平成14年からいわき市以南茨城県日立市までの海岸を調査したが、北茨城市長浜海岸と磯原海岸の一部のみに鳴き砂が存在し、他はいずれも消滅した。
   平成16年10月に当いわき市で「2004年全国鳴き砂(鳴り砂)サミットinいわき」の開催を機に、「福島県鳴き砂研究会」を「いわき鳴き砂を守る会」に名称を変更し、会長に松川源吾氏が引き続き就任した。
   平成17年、会長に柴野正明氏が選任された。平成23年1月現在会員数32名となる。
   平成23年に佐藤孝平氏が会長に選任され、平成26年佐藤満氏が会長になり現在に至っています。
   平成22年度から「いわき経営推進懇話会鳴き砂部会(元代表早川紘之氏)」から引き継いだ、いわき16海岸の定点観測点を新たに設定し、海砂を採取して鳴き砂の有無などを調査し、「いわき市16海岸鳴き砂定点観測実証検査報告書」を平成23年(2011)2月25日に発行した。
         それはまさに東日本大震災発生の2週間前であった。
   平成25年(2013)3月11日「いわき市16海岸鳴き砂定点観測実証検査報告書2」副題「巨大津波に耐えたいわきの鳴き砂」を発刊し、震災後の鳴き砂の在り様を調査し報告した。
   平成25年7月7日「いわき鳴き砂フェスティバルin勿来」を開催、150名の参加者により、鳴き砂の調査、放射線量の調査測定、及び座学と砂絵教室を行いました。
   平成25年9月22日「いわき鳴き砂フェスティバルin小名浜」を開催し総勢70名の参加者にて、海岸清掃および鳴き砂と放射線の調査を行い、午後からは砂絵教室についての議論で盛り上がりました。
   平成25年11月2日、3日は、「全国鳴き砂サミットinいわき」を、いわき新舞子ハイツ・豊間海岸にて行い、「巨大津波に耐えたいわきの鳴き砂」などの活動報告を実施、鳴き砂の調査と放射線量の調査を行い、大震災から立ち直りつつある姿をアピールしました。最後に、【2013年全国鳴き砂サミット宣言】を採択した
   平成26年7月6日「いわき鳴き砂フェスティバルin四倉」を開催し、海岸清掃、調査活動(鳴き砂・放射線量)を行いました。約170名の参加者を得て盛大に行われました。
   平成26年12月1日「いわき市16海岸鳴き砂定点観測実証検査報告書3」副題「鳴き砂のメカニズムにせまる」「蘇るいわきの鳴き砂」を発刊した。

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